ケアマネージャーが知っておきたい高齢者と薬と副作用ナビ

ケアマネが知っておきたい薬の常識

高齢者は代謝機能が衰えている

 

薬は人体にとって異物です。
主に腎臓や肝臓で代謝され、便や尿に混じって体外に排泄されますが、
高齢になると腎像や肝臓の代謝機能が衰えてきます。
すると、薬が体内に蓄積されて、
効果が強くなったり副作用が出やすくなります。

 

薬は用法と用量を守って飲む

 

一日三回毎食後に服用する薬を朝飲み忘れた時など、
昼に朝の分と併せて二回分服用するといようなことはあってはいけません。

 

薬は、定められている用法と用量を守ることで、
適切な効果が得られるように設計されています。
昼に二回分を服用するなど、まとめて飲むと効果が強くなりすぎてしまったり、
副作用がでたりする恐れがあり、とても危険です。

 

もし飲み忘れてしまった場合は、薬の種類によって対応が異なります。
その薬を調剤してもらった薬局の薬剤師に連絡をするようにしましょう。

 

錠剤は勝手につぶさない

 

錠剤のままだと飲みにくいので、つぶして飲もうということにする人もいます。
ですが、薬によって、製剤上の特殊な加工がされており、
成分がゆっくりと吸収されるように設計されているなどします。
そのような薬を勝手に自己判断でつぶしてしまうと、
特殊な加工が破壊されてしまい、吸収が早くなってしまいます。
本来であればゆっくり吸収されることで適切な効果が得られるところが、
つぶしてしまったために急速に吸収されてしまい、
効果が強くなったり副作用が出てしまうと危険です。
錠剤が飲みにくい場合は、薬剤師に必ず相談するようにします。

 

飲んでいる薬は必ず把握する

 

飲んでいる薬が漢方薬で、漢方薬は効き目が緩やかでもあることから、
医師や薬剤師に伝える必要はないと思ってしまう人もいます。
ですが、漢方薬も薬ですから、西洋薬と同じように注意が必要です。
一般的に漢方薬は効果が穏やかです。
普段から服用しているので安心している事も多いのですが、
患者さんや利用者さんの体質の変化によって効果にも変化が現れたり、
副作用がでることがあります。
また、のみ合わせにも注意が必要なものもあるので、
医師に診察を受ける際や、薬局で薬を調剤してもらう際には、
どのような漢方薬を飲んでいるのかを伝えるようにします。

 

心筋梗塞の治療中の歯科受診は注意が必要

 

心筋梗塞の治療に使われている薬剤の中には、血栓ができにくくなるような抗血小板薬という種類の薬があります。
この、抗血小板薬を服用していると、血が止まりにくくなります。
歯科治療などで抜歯をした際も、血が止まりにくくなるので注意が必要です。

 

薬は決められたとおりに服用する

 

薬は決められた量を、決められた用法で、決められた期間服用するようにします。
例えば、膀胱炎などで使用する抗菌薬(抗生物質)の場合は、
服用を開始すると1〜2日で自覚症状がなくなることがあります。
ですが、この時点で服用をやめてしまうと、すぐに症状がぶり返してしまったりします。
症状がなくなったとおもっても、医師から指示された日数分を飲みきることがとても大切です。
飲む量を自己判断で減らす事も同じように危険ですから避けましょう。

 

健康食品やサプリメントを利用していれば伝える

 

健康食品やサプリメントの中には、薬と併用することによって薬の効果が変化してしまうものもあります。
例えば、西洋オトギリ草(セントジョーンズワート)のように、
不安感の軽減に良いとされているサプリメントは、ある種の心臓の治療薬や喘息の治療薬と併用すると、
薬の効果が弱くなってしまいます。
医師の診察を受けるときや、薬剤師に調剤をしてもらうときには、
薬だけでなく、日常的に使用している健康食品やサプリメントがあれば、必ず報告します。

 

薬は勝手に中止しない

 

薬の服用方法には、食前、食後、食感、就寝前など色々なタイミングがあります。
薬の特徴に併せて飲むタイミングが指示されますが、
体調が悪く食欲がなかった場合などで、指示されたタイミン通りに薬が飲めないこともあります。
そのような時は、勝手に薬を飲むことを中止したままにするのではなく、
薬剤師に相談するようにしましょう。