ケアマネージャーが知っておきたい高齢者と薬と副作用ナビ

薬が与える日常生活動作(ADL)等への影響

薬が与える日常生活動作(ADL)等への影響には、以下のようなものがあります。

 

動作・運動機能: 歩行、移動動作、階段昇降、入浴動作、整容動作、摂食動作、転倒
食事: 食欲不振、食欲の異常亢進、嚥下障害、味覚障害
排泄機能: 尿失禁、便失禁、頻尿、多尿、乏尿、排尿困難、便秘、下痢
感覚機能: 音声、言語障害、視覚障害、聴覚障害、味覚障害、皮膚感覚異常
精神機能: 失見当識、胃欲の低下、記憶力の低下、思考力の低下、抑うつ、不安、せん妄、幻覚、問題行動、不眠、眠気、睡眠
その他: 体重増加、体重減少、体温調節異常

 

可能であれば、薬剤師などの協力を得ながら、
日頃から利用者さんが使用している薬をリストにし、医療職と共有しておくと良いでしょう。
そして、そのリストは、毎月確認し、変更が合った時には毎回更新するようにします。

 

新たな症状が出たときに、薬のリストがあると医師や薬剤師も判断しやすくなります。

 

複数の医療機関にかかっている高齢者が多く、
それぞれの受診科で薬がでている事も多くあります。
調剤薬局を一箇所に決め、全ての薬を管理してもらうのが理想的ですが、
院内処方の病院があったり、病院の近くの調剤薬局でそれぞれの薬を出してもらっているという人も多いです。

 

そこで、お薬手帳を活用することをおススメします。
お薬手帳には、薬の記録が経時的に記載されています。

 

ですが、お薬手帳も何冊も持っている人がいます。
副作用や相互作用の見落としを防ぐ為にも、
一冊に手帳をまとめることが大切です。
ケアマネジャーからも、お薬手帳を一冊にまとめることはメリットが高いことを説明し、
一冊にまとめるように指導していくと良いでしょう。

 

処方箋を調剤薬局にもっていく時に、
調剤薬局に全ての手帳を持って行くと、一冊にまとめてくれます。

 

さて、高齢者は全体的に身体の機能が低下し、臓器も虚弱化しています。
ですから、薬を使うことにってよ副作用が起きるリスクが高いのですが、
薬を使わなければ疾患そのもののリスクがあります。
ですから、ケアのゴールを設定し、どちらのリスクをとるかを考える必要があります。

 

ケアマネジャーは、患者さん・利用者さんや家族に近い立場からその要望を聞き取り、
本人にとって何が最も大切なのかを医療者に提示しましょう。
家族やご本人と、医療者の思いがずれていると患者さんもかわいそうです。

 

在宅介護の現場には、多職種が集まります。
その中で、ケアマネジャーならではの薬への関わり方もあります。
患者さん・利用者さんと家族、そして医療者との間に立ち、橋渡し的な存在になる事も必要です。

副作用早期発見のための観察ポイント

最初に確認する

 

・薬の名前と用量・飲み方について確認
・薬の服役管理を行っている人を確認
・どの医療機関で、どの薬をもらっているかについて確認

 

継続的に確認すること

 

・処方薬や用量、飲み方の変更状況を確認
・処方変更後、問題となる症状が出ていないかどうかを確認