ケアマネージャーが知っておきたい高齢者と薬と副作用ナビ

薬による副作用

あるアンケートによって、高齢者の薬による副作用を経験した医師は
7割以上であることが分りました。
そして、その副作用は、高齢者それぞれによって症状の現れ方が異なります。
同じ薬を同じ用量で、おなじ飲み方で飲んでいたとしても、
食欲がない、何となく元気がない、歩き方がおかしい、はっきりとはいえないがいつもと様子勝ちがなど、
個人によって様々です。

 

また、色々な薬を併用すると、相互作用のリスクも高くなるので、
併用薬がある場合はより注意が必要です。

 

基本的に薬の種類が多ければ多いほど、副作用は現れやすくなります。

 

高齢者は新たな症状がでた場合、病気を疑う前に、まず、薬の影響を疑うべきです。
使用している薬のリストを確認し、5種類以上薬を服用している場合は、
副作用はでているであろうと考えます。

 

薬には必ず副作用があり、完全に防ぐことは出来ません。
薬の使用は最小限にしていくことが大切です。
ですが、薬を使わなくても病状に伴うリスクがなくなるわけではありません。

副作用が出る可能性の高い薬

抗精神病薬(ベンズアミド系)、睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)、ジゴキシン、ビタミンD、
非ステロイド性消炎鎮痛薬、降圧薬、抗血小板薬、抗不整脈薬、抗うつ薬、
抗パーキンソン病薬、アルファリンなど。

 

<薬の副作用の早期発見・早期対応のための観察ポイント>

 

ケアマネジャーに求められる観察や、薬に関する情報収集、
薬の副作用の早期発見・早期対応のために求められることは、
高齢者を良く観察し、ご本人や家族とコミュニケーションをとって情報を収集することです。

 

薬には必ず副作用がありますが、専門知識を持つ医師や薬剤師もいますから、
薬それぞれに対する知識はそれほど詳しくなくても大丈夫です。
それよりも情報収集が大切です。

 

まず、使用している薬の名前や用量、飲み方、家庭内で薬の服薬管理をしている人、
それぞれの薬を処方している医療機関名などの情報を、ご本人や家族から収集します。

 

そして、薬の種類が多くなると飲み方が複雑になるので、
きちんと服用できているかを確認します。

 

これらの内容は、医学知識がなくても十分収集できるはずです。

 

また、継続的な観察ポイントとして、
薬の追加や削減、用量の増減など処方の変更があったときは、
処方変更後、食事や排泄のようすなど、
生活の中で何か変わったことはないかについても確認します。
服用してから数週間後に副作用が発現する場合もあるので、継続的に観察していきます。

 

もし、薬の副作用が原因でトラブルが起きたときには、
適切な対応をすれば症状が改善する可能性が高くなります。
処方が変わった後に食欲がない、転倒するようになった、
認知機能が低下したなどの変化が見られるなどの連絡をヘルパーや家族などから受けた場合は、
薬の副作用の可能性も視野に入れ、医療職に情報をつなぎます。

 

医師への相談は敷居が高いというケアマネジャーも少なくありません。
そのような場合は、薬剤師や看護師に伝えて、そこから医師につなぐこともできます。